遅くなりました。更新します。
しんどすぎて最近は、着いたらすぐ寝落ちしてしまっていました。すみません。
さて、この日は今でも忘れられないきつさがあった。民宿福ちゃんから室戸ジオパークの遍路小屋までの44 kmである。
昨日の歩きすぎの反動とスーパーで新しく寝袋を縛るための結束バンドの購入の都合上、9時(かなり遅いけど)に宿を出発した。
この日は超快晴!これが雨だったらと思うと、、
↑宿のすぐそばの海部川橋から撮った景色。歩き日和だ。
さて、ここからは本当にただただ歩くだけである。ただ、よく室戸岬までの道のりは何もない、とさまざまなガイドブックにあるが、本当に何もないのは、道の駅宍喰から先だ。しかし、他の場所に比べると何もないのは事実なので、出発地点の阿波海南駅周辺で食料を手に入れておくべきである。さて、海辺の街を左手に望みながら、ゆっくりとアスファルトを歩いていく。途中少し登る時もあるが、大丈夫だ。
・11時
二時間ほど歩くと道の駅宍喰へ辿り着いた。昨日頑張って距離を稼いで置いたおかげでかなり早くに辿り着けた。ここでは、食料、充電、トイレ全て設備がある。しかし、一方で、野宿禁止の張り紙が貼られていた。遍路施設ドットコムでは、あたかもできるかのように描かれているため、注意が必要である。また、もし、これが最近であるなら、野宿遍路の行動に問題があったからかもしれないため、1野宿者として、改めて気を引き締めるきっかけとなった。
さて、設備関連の補足がもう一つ。特に充電ポイントはもうここから先は室戸岬を越えるまで全くない。さらに、室戸岬の周辺のローソン、ファミリーマート、セブンイレブンには、充電スポットであるイートインスペースがない!(私が確認した限りでは)野宿される方は十分に留意されたし。僕は、やむなく次の日、室戸岬周辺のコンビニでモバイルバッテリーを購入したが、60パーセント程度相当の電気代として3000円程度払っているかと思うと少し悔しい。しかし、モバイルバッテリーはあるだけで心理的安全性を保てる、と考えて納得した。
↑道の駅宍喰 ホテルが隣接していてめっちゃ綺麗だった。おしゃれで一度泊まってみたい。
設備面で語ったが、道の駅の建物のデザインは非常におしゃれで素敵だった。さて、ここからはひたすら歩くだけ。海岸線を眺めながら、ひたすら歩く。
・12時ごろ
修行の道場 高知県へ入った。この写真で意外に思うかもしれないが、まだ、県境付近では海と緑を交互に見ることができる。
↑このような綺麗な海を見ることができる。地球が丸いことを目で確認できるくらい水平線上には何もない
さて、14時ごろこんな看板に出会った。地図上では野根大橋を渡ってすぐくらいだ。当然水道もないため、本当に命に関わる。この辺りの計画は綿密に練るべきである。
↑この看板は流石に笑った。このあたりの遍路道は迷いようがないため、行けばわかるだろう。
ここまで既に18km程度歩いているが、この先こそが本当の戦いである。休憩所すらほとんどないのだ。
トイレは遍路施設ドットコムには、トイレがこの先二か所あると言われていたが、ぱっと見では一か所(法海人上堂トイレ)しか見つからなかった。しかし、このトイレは清掃不備、とかではなく使用不可能である。ここをあてにしてはいけない。もう一方の沸海庵トイレについては、注意力不足か見つけられなかった。
↑法海人上堂トイレ
さて、ここでも設備についての話に脱線してしまった。話を戻すと、今日は快晴であったため、本当に綺麗な景色を見ることができた(まぁだんだん飽きてくるけど)。昼は綺麗な太平洋が、夕方は太平洋に夕陽が沈んでいく姿を見ることができた。なんやかんや歩いていると4時半ごろ、地元のランニングしている方に声をかけられた。たまたまランニングで帰る途中だったので一緒に途中まで歩いてくださるらしい。そのかたは室戸市の公務員で働かれた後、今は居を室戸郊外へ移し、コメを二期作で栽培しているようだ。80代の方だそうだが、全然見えず、普通に超健脚だった。途中まで30分程度さまざまなことを話しながら歩いた。不思議なもので、足はめちゃくちゃ疲れているのに、その方に引っ張られて歩いた結果、かなり距離を稼げていた。同行してくださり本当にありがとうございました。別れた後、急激に力が抜けていき、足を引きづりながら、中間チェックポイントを目指す。その中間チェックポイントとは、モンマートである。このモンマートとは地元のコンビニに当たるようだ。室戸岬までのルートで唯一食料を調達できるポイントである。知っておいて損はないと思う。さて、この時の到着時刻は18時。お腹に食べ物を入れて元気いっぱい!、、、とは全くならない。ここからジオパークまでは14kmある。時間で言えばどんなに早くても二時間余りかかる。遠い、、、かといって周辺にはマジで何もないしな。仕方ないし歩くか、、。この辺はほとんど歩道があるため、車はあまり怖くない。あまりに誰もおらず、民家もなかったため、Juvenile(feat.じん)を熱唱しながら、イヤホンで音楽を鳴らしながら気合いで歩く。たまに、ふと空を眺めると、綺麗な星空を望むことが出来る。もっと綺麗に撮れるカメラを用意しておくべきだったと心の底から思う。ここに写真を載せられないのが悔しくてしょうがない。ぜひ確かめてほしい。さて、満点の星空に導かれながら、歩いて歩いて歩いた先にジオパークの看板をついに見つけた。この看板を見つけた時は形容できない安堵感と達成感を感じた。雪崩れ込むように遍路小屋に駆け込み、野宿の準備をした。ジオパークは屋外にトイレ、自動販売機がある。また、遍路小屋は2階に休憩スペースがある。小屋というが、網目構造になっている結果、横から風は入ってくる。しかし、小屋はとても綺麗で本当にありがたい。ちなみに、廃坑水族館という施設もトイレがあるようだが、こちらは外から確認できなかった。内部の設備を借りる形となる可能性があり、野宿にはむかない恐れがある。正直つぶさに検証している余裕はなかったため、確証はない。
今日の日程